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【2022】新規ビジネスのアイデアの出し方は?押さえておきたいポイント

「新規ビジネスのアイデアが何も出てこない」と悩んでいる方は、もしかするとアイデアを「これまで誰も思いついていない、世界の常識をひっくり返すような斬新で魅力的なもの」と考えているのではないでしょうか?アイデアはそこまで斬新なものである必要はありません。

アメリカの実業家ジェームズ・W・ヤング氏は、著書『アイデアの作り方』の中でこう述べています。「アイデアは既存の要素の新たな組み合わせから生まれる」つまり、アイデアは

  • 既存の要素を知る(情報をインプットする)
  • 要素(情報)の組み合わせ方を知る

このシステムで生み出すことが可能なのです。『アイデアの作り方』が発売されたのは1940年。それから80年以上に渡り読まれている名著なのですから、この意見は正しいと考えて良いでしょう。

今回は、「アイデア出し」をテーマに、質の高い情報をインプットする方法からアイデア出しの際に意識すべきポイント、成功するアイデアの発想法まで網羅的に解説します。

新規ビジネスアイデアを出す前に知っておきたいこと

新規ビジネスのアイデア出しがうまくいかない方には共通点があります。うまくいかない=失敗例として事前に知っておくことで、新規ビジネス立ち上げの際の時間とお金のロスを最小限に抑えることができます。

誰でも絶対に成功する打ち手はありませんが、誰でも絶対に失敗する打ち手はあるのが現実です。

いきなりアイデア出しをせず情報をインプットする

新規ビジネスのアイデアを考えようとするとき、いきなりアイデアの検討から入っていないでしょうか?机に座り、紙とペンを用意し頭の中で「うんうん」と考え始めてはみたものの、何も思い浮かばず途方に暮れる……こんな経験をしたことがある方は多いはずです。

アイデアを出すためには、立ち上げようとしているビジネスに関連する質の高い情報をインプットする必要があります。なぜなら、アイデアはご自身の頭の中にある情報からのみ出てくるものだからです。

新しい情報を何も頭に入れずに、新しいアイデアが頭から出てくるはずないのです。ですから、アイデアを考え始める前に時間や手間を惜しまずに情報をインプットすることを心がけましょう。

質の高い情報を収集するためのおすすめの方法には次のものがあります。

  • 書籍やネットで調べる
  • セミナーへ参加する
  • コンサルタントへ相談する

「アイデアの作り方」の作り方のような名著では普遍的な価値のある情報を学ぶことができますし、ネットやセミナーではリアルタイムで価値のある情報を学ぶことができます。

コンサルタントは専門家ですから、価値ある情報はもちろん、何をすればうまくいきやすく、何をすれば失敗するかといった事業運営のノウハウを蓄積しています。コンサルタントに相談すれば、価値のある情報を必ず収集できるはずです。

アイデアの質を上げるために量を出す

アイデア出しがうまくいかない方の特徴の2つ目は、出すアイデアの量がまったく足りていないという点です。

新規ビジネスは10個立ち上げて、1つうまくいけばラッキーといわれるほど厳しい世界です。思いつくまま出した2、3個のアイデアでスタートした事業がうまくいく確率は限りなく低いでしょう。

「量を出せといわれても、考えつかないものはしょうがない」と思われるかもしれません。しかし、思いつかない理由は情報のインプット不足、ただこれだけです。

大量の情報をインプットすれば、その分大量のアイデアが生まれ、量を出すことによって質も高まっていくものです。ですから、新規ビジネスのアイデアの検討に入る初期段階では、次の2点を意識しましょう。

  • 情報をインプット
  • アイデアをたくさん出し、質を高めていく

成功するアイデアにある3つの要素を抑える

成功するアイデアは、次の3つの要素を備えているといわれています。

  • 新規性
  • 解決性
  • 収益性

どれだけ大量のアイデアを出したとしても、これら3点のいずれも含んでいないと、ビジネスとして成り立たない可能性が非常に高いといえます。順番に解説していきますので、考え出したアイデアに含まれているか確認してください。

新規性

新規性とは、そのアイデアがどれだけ新しい価値を提供できるかということです。

たとえば、「画期的な電話ボックス」や「画期的なウォークマン」を発売しても、持ち運べて音楽も聴けるスマートフォンがこれだけ普及した現代では、売れないことは目に見えています。新しい価値を何も提供できていないからです。

アイデアには、似たビジネスが少ない市場や競合の多い成熟した市場の中でもニッチな領域を責めることができるような、新しい価値を提供できる要素が必要なのです。

解決性

解決性とは、悩みや課題を解決できる力を持っているかということです。美容商品やダイエット商品が売れ続けているのは、「若々しくいたい」「痩せて綺麗になりたい」という悩みや課題を解決してくれるからです。

困っている人に解決策を提示するという解決性を含んだサービスは、新規性より重要です。たとえば、灼熱の砂漠をさまよっている人に「この500mlの水を売ってあげます。ただし1万円です。」と提案すれば、その水がただの水道水だとしても買うでしょう。

この場合、ただ水道水を汲んで売っただけで何の新規性もありませんが、解決性が含まれているためサービスとして成立するのです。

収益性

収益性とは、出したアイデアを基にした事業が、安定した収益を生んでくれるのかということです。

たとえば、効果絶大のパーソナルトレーニングジムをオープンしたとしても、トレーナーに多額の報酬を支払っていたり、それなのに会費を異常に安くしたりしていると経営を圧迫し、ビジネスを続けることができなくなるからです。

ですから、新規ビジネスのアイデアを考える際には、ビジネスとして成立させるための収益モデルを考えておかなければなりません。

成功する新規ビジネスアイデアを出す方法

続いては、実際に新規ビジネスのアイデアを出す方法を紹介していきます。どの方法も、冒頭にお伝えした「既存の要素の組み合わせ方」のヒントが含まれている方法ですので、実践すれば質の高いアイデアを生み出せるはずです。

自社のUSPを見つめ直す

1つ目は、自社のUSPを見つめ直し、USPを最大限活用できるビジネスアイデアを生み出す方法です。

USPとは「Unique Selling Proposition」の略称で、他社にはない自社の強みやオリジナリティのことを指します。他社が真似できない自社の独自性を打ち出すことができれば、狙っている市場で一人勝ち状態となります。

USPの上手な打ち出し方の例としてよく挙げられるのがドミノ・ピザです。

ピザに限らず、飲食店が他店と差別化を測ろうとするときには、次のようなアイデアを出してしまいがちです。

  • 他店より圧倒的に美味しいものを作ろう
  • 他店の半額で提供しよう
  • 他店より2倍の量を提供しよう

こういった、「味」や「安さ」、「量」などにフォーカスします。その点、ドミノ・ピザが打ち出したのが、

  • 注文を受けてから30分以内に届ける
  • 注文から30分を過ぎれば無料

という、他社にないオリジナリティ溢れるアイデアです。「味」も「量」もそれまでと変わっていないのに、このユニークな打ち出し方をした結果、日本国内シェアNo. 1のピザチェーンへと成長しました。

日常生活における不安・不満・不便を洗い出す

成功するアイデアの3つの要素のうち、解決性にフォーカスしたアイデアの発想法が、日常生活における「不」を洗い出す方法です。「不」が頭につくことばは問題・課題の表れですから、それらを解決する方法がそのままビジネスになるためです。

社会的な問題であれば、「不公平」「不条理」「不透明」などがありますし、個人的な問題であれば「不安」「不快」「不便」など、数多くあります。

日常生活で自分自身が不便を感じたことなどをメモしておいても良いですし、「SDGs」「高齢化」「デジタル化」は解決すべきニーズがある分野ですので、競合他社やテレビ、インターネットの情報などを、問題を探す意識でチェックする習慣をつけておけば、アイデアはどんどんと出てくるでしょう。

トレンドを起点にアイデアを展開する

問題を探す意識で情報をチェックすることが重要だとお伝えしましたが、情報を日々細かくチェックすることで、これから話題になると考えられる技術や、すでに一部でヒットしているサービスを見つけることができます。そういったトレンドを起点にして、アイデアを出していく発想法も効果的です。

最近では、AI(人工知能)はもちろん、loTやブロックチェーン、NFTなど、テクノロジーは日々進歩し、私たちの日常生活にどんどん入ってきています。

テクノロジーには、「これまでの不便を解消する」といった面と「日常生活に新しい行動基準を与える」といった面があります。どちらにせよ需要があるため、ビジネスとして成り立ちます。

しかし、最新のテクノロジーが世間に認知されるまでは時間がかかります。たとえば、「大谷翔平選手の画像データがNFTで約1,160万円で落札された」と聞いても、「何それ?」と思われる方が多いのではないでしょうか。

だからこそ、これから伸びる分野やテクノロジーなどにアンテナを張り、有効なアイデアを見つけることができれば、テクノロジーの認知と共に急成長するビジネスを展開できるでしょう。

異業種のノウハウを転用できるか検討する

ある業種で成功した方法が、他の業種でも有効であるのはよくあることです。たとえば、24時間営業のコンビニにお客さんが来るのだからと、24時間営業に切り替えた飲食店も増えましたし、現在では24時間営業の理髪店やマッサージ店もあるほどです。

その他にも、オフィスにお菓子の入ったケースを設置し、100円を貯金箱のような箱に入れ食べたいお菓子を取るというサービスがあります。オフィスでちょっとお腹が空いた際に、コンビニに行く手間をかけずに手軽に利用できるということで人気のサービスです。

このサービスはグリコが始めた「オフィスグリコ」と呼ばれるものですが、田舎などによくある「無人の野菜販売所」からヒントを得たそうです。こういったように、他の業種で成果が出ているノウハウを自社の業種で活かすことができないか考えることも、アイデアの発想法として効果的です。

成功しているビジネスモデルを分析する

最後に紹介するビジネスアイデア発想法は、成功しているビジネスモデルを分析する手法です。たとえば、海外で成功したビジネスモデルをコピーし、日本でいち早く展開するタイムマシン経営という手法があります。

海外で流行ったものが日本に入ってくるまで数年のタイムラグがありますが、まさに今海外で流行っている最先端のビジネスを日本で転用しタイムラグをなくします。そうすれば、日本で新たな市場を形成することができ、他にライバルがいないため市場の価値を独占できるというわけです。

インターネットの普及により情報のタイムラグがなくなってきてはいますが、それでもまったくのゼロから新規事業のアイデアを考えるよりもハードルはグッと低くなるはずです。

新規ビジネスアイデアを生み出すフレームワーク

先ほど紹介した5つのアイデア発想法ですが、これから紹介するフレームワークを活用することで、より多くの、かつ質の高いアイデアを出せるようになります。

フレームワークとは、アイデアの発想作業を促進するテンプレート化されたノウハウのことです。アイデア発想のフレームワークはたくさんありますが、ここでは3つに絞って紹介しますので、ぜひそれぞれの方法を試してみてください。

KJ法

KJ法とは、断片的なたくさんのアイデアを、全体を俯瞰して整理していく手法のことです。元東京工業大学教授の川喜二郎氏によって考案されたため、彼のイニシャルからKJ法と名付けられました。

KJ法の流れは次のとおりです。

  1. ラベル化:ポストイットなどにアイデアや情報を書き出す
  2. グループ化:似たアイデアをグループ化する
  3. 図解化:それぞれのグループの相関性を図解する
  4. 文章化:図解化したグループ名や相関性を文章化する

KJ法には、アイデアをグループ化することで参加者間の情報共有がスムーズにできたり、図解した上で文章化するため課題や論点にすべき点が可視化されたり、アイデアを出すに当たって多くのメリットがあります。

また、この次に紹介するブレインライティングをラベル化の際のアイデア出しで活用すれば、より多くのアイデアを出すことができます。

ブレインライティング

続いて紹介するのが、ブレインライティングです。元々「ブレインストーミング」という有名なアイデア発想法がありますが、ブレインライティングはそのライティング版です。

ブレインライティングは次の流れで行います。

  1. 解決したい問題や課題を決める
  2. その課題に対するアイデアを10分程度かけて紙に書く
  3. 書いた紙を隣の人に渡す、自分も隣の人から紙をもらう
  4. 渡された紙に書かれたアイデアを見て、別のアイデアを10分程度かけて書き足す
  5. 最後にすべての紙を集め、参加者全員で検討する

つまり、ブレインストーミングがお互いに口頭で意見を述べ合うプロセスを、紙に書き出す作業に置き換えたものがブレインライティングです。最近では、ブレインストーミングよりブレインライティングの方が効果的だといわれています。

ブレインストーミングは数人で向かい合って意見を述べ合いますが、ある誰かが話している間、他の参加者は話を聞いているしかないため、情報や知識を分け合う機会が限られます。一方、ブレインライティングでは、自身のタイミングでアイデアの書き出しや他の参加者のアイデアのレビューができるため、より多くの質の高いアイデアを出せるようになります。

SCAMPER(スキャンパー)

SCAMPER(スキャンパー)とは、7つの問いを使ってアイデアを出す手法のことです。たとえば、既存のアイデアに7つの問いを立てることで、新たな視点から考察でき、これまで気づかなかった魅力や価値を見出すといった場合に役に立ちます。

7つの問いの内容は次のとおりで、それぞれの問いの英語表記の頭文字からSCAMPERと呼ばれています。

  • Substitute:代用する
  • Combine:他のものと組み合わせる
  • Adapt:適応させる
  • Modify ・ Magnify:修正/拡大する
  • Put other uses:転用する
  • Eliminate ・ Minify:削除 / 削減する
  • Reverse ・ Rearrange:逆転/再編集する

冒頭でもお伝えしたように、アイデアの検討段階では質よりも量を意識しなければなりません。SCAMPERには7つの問いがあるわけですから、最低でも7つの新しいアイデアは出せるはずです。

自社の商品やサービスにSCAMPERを活用するとなれば、よりいっそうアイデア出しが促進されることでしょう。

まとめ

新規ビジネスのアイデア出しについて解説しました。まとめると、アイデアは次のシステムで生み出すことが可能でした。

  • 既存の要素を知る(情報をインプットする)
  • 要素(情報)の組み合わせ方を知る

このシステムを円滑に進めるために、「アイデアを出す5つの方法」やアイデア出しを促進するための「3つのフレームワーク」を紹介しました。

ただし、アイデア出しの方法やフレームワークをどれだけ知っていても、実践しないと成功するビジネスアイデアは出てきません。自分にもできそうと感じる手法から実践し、どんどんアイデアを出していきましょう。

そのうちに出てくるアイデアの質が上がり、他社には真似できない魅力あるアイデアを生み出せるようになっているはずです。

当社トライズコンサルティングでは、新規事業の立ち上げを検討されている事業者の方を対象としたコーチング・コンサルティングも実施しています。フレームワークを知り尽くした課題解決のプロが、貴社のビジネスを飛躍的に加速させるお手伝いをさせていただきます。ぜひご相談ください。

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